- 7月 3, 2024
インビザラインのアタッチメントを詳しく解説
みなさん こんにちは☺
板橋区 東武東上線 東武練馬駅徒歩2分のところにある【歯ならび肌管理クリニック】の歯科衛生士です。
今回はインビザライン矯正治療の一番の特徴でもある【アタッチメント】についてとってもとっても詳しく解説していきたいと思います(^^)/☆
アタッチメントとは
アタッチメントとは、歯を効率的に動かすために歯面に装着されるコンポジットレジンのことです。見た目は歯の表面に付く歯と同じ色のポッチで様々な歯の移動を補助する役割があります。
歯にどの形のアタッチメンチを選択するかは、クリンチェック(治療計画)を作成するドクターの判断となります。
歯の移動様式
アタッチメントの話をする上で知っておきたい歯の移動様式の説明をしたいと思います。
傾斜移動:矯正力で歯軸が移動することをいう
歯体移動:歯全体が平行に移動することを歯体移動という
挺出:歯軸に沿って歯冠方向に矯正力を加えると、歯は歯槽内から伸びてくる移動のことを挺出という
圧下:歯軸に沿って歯根方向へ矯正力を加えると、歯は歯槽内へ押し込まれる。この移動のことを圧下という
回転:歯軸を中心に回転すること。回転力を加えて歯列弓状に正しく排列させることができる
トルク:歯冠部に唇舌方向の回転力(モーメント)を加えると、歯根は唇舌方向に回転移動する。この歯根の回転をトルクという
アタッチメントの種類
【従来型アタッチメント】従来型アタッチメントは、長方形、傾斜付き長方形、楕円型などの形をしています。
長方形:近心・遠心的傾斜改善や近心・遠心移動、アライナー保持の役割
傾斜付き長方形アタッチメント:トルク付与、挺出移動 の役割
楕円:歯冠長の短いアライナーの保持、ローテーション(捻転、回転)改善
【最適アタッチメント】
最適アタッチメントは、歯冠形態と3次元的移動に合わせて歯に固有な形・大きさ・デザインにカスタマイズされたものです。
アライナーのアクティブサーフェスは、最適アタッチメントのアクティブサーフェスにしっかりと接し、歯の移動に必要なフォース(力・勢い)を生じます。ノンアクティブサーフェスには意図的なすき間がクリアランス(余裕・遊び)として設けられ、不要なフォースが生じないようになっている。
【その他の最適アタッチメント】
回転用アタッチメント:回転が5°以上の場合に設置される
挺出用アタッチメント:挺出量が0.5㎜状に場合に設置される
ルートコントロール用最適アタッチメント:2つのアタッチメントに加わるフォースが歯の移動に適した回転量を生み出す。歯軸傾斜に応じて、中切歯、犬歯、小臼歯に設置される
インビザラインの歯の動き
いかがでしょうか?
歯と同じ色をしているアタッチメントは、自分でも形をはっきり認識するのは難しいほど目立たないものですが、歯の動きに合わせ様々な形をしています。
インビザライン治療ををこれから検討されている方や、現在治療中の方は是非参考になさってください(*^^*)