- 8月 19, 2024
- 11月 25, 2024
歯科矯正用インプラントアンカーとは
みなさん こんにちは☺
板橋区 東武東上線 東武練馬駅徒歩2分のところにある【歯ならび肌管理クリニック】の歯科衛生士です。今回は当院でも行っている歯科矯正用インプラントアンカーのご紹介をしていきたいと思います。
インプラント矯正(インプラントアンカー)とは?
「アンカースクリュー」と言う小さなネジを歯肉の下にある歯槽骨に埋入し、固定源として歯を動かすために用いる治療法です。アンカーの直径は1.4~2㎜前後、長さは6~10㎜ぐらいのチタン合金製のネジです。チタンは骨と直接結合する性質があり、人体と親和性が高いく、アレルギーを極めて起こしにくい素材です。
顎骨に埋め込んだアンカースクリューは、目的の治療が終了すればすぐに取り除きます。傷痕が残ることもありません。
インプラントアンカーのメリット
1、治療期間を短くできる
アンカースクリューを顎骨に埋め込み、それを固定源とすることで、動かしたい歯だけを前後・上下・左右と柔軟に動かせるだけでなく、数本の歯をまとめて移動させることもできるため、時間を短縮できる可能性が高まります。
2、ヘッドギア装着の必要がない
これまで前歯を後方に大きく移動させるためには、在宅時や就寝時にヘッドギアを装着する必要がありました。しかし、矯正用インプラントを使った治療なら、インプラントが強固な固定源となってしっかりと歯を後方へ移動させられるため、ヘッドギアを装着する必要がありません。
3、抜歯をせずに治療できる可能性が高い
歯を並べるために顎のスペースが足りない場合には、抜歯をすることになります。しかし、インプラントアンカーを使用すると、奥歯を後方へ移動させることで、全ての歯がきれいに並ぶためのスペースをつくることができます。そのため、従来なら抜歯が必要なケースでも歯を抜かずに歯並びを整えられる可能性が高まります。
4、前歯や奥歯を顎骨に押し込むことができる
一般的な矯正治療ではできなかった『圧下:歯を顎骨に押し込む治療』もインプラント矯正による治療なら可能です。軽度のガミースマイルなら、アンカースクリューを使って前歯全体を持ち上げて押し込むことで外科手術を行なわずに改善できます。また、開咬(かいこう)の治療では、奥歯を顎骨に押し込むことで、顔貌のバランスを崩さずに噛み合わせを改善することができます。
インプラントアンカーのデメリット
1、 外科的な処置が必要
外科的な処置といっても10分ほどの簡単な処置です。処置の流れを説明します。
表面麻酔→麻酔(抜歯や虫歯の処置と違い、ごく少量の麻酔をします)→アンカースクリュー埋入(機械の音は本当に小さいです。30秒もしないうちに埋入が終わります)→CT撮影で埋入位置の確認→終了
2、 約10%確率で脱落する
骨の状態や口腔内の衛生状態によっては、アンカースクリューが緩んだり、脱落する可能性があります。脱落は、ポロっと外れるのではなく、アンカースクリューが揺れてくるのが脱落のサインです。脱落した場合、再埋入の処置が必要となります。
3、矯正治療の終了後、アンカースクリューを取り外す必要がある
取り外す場合、ご来院いただき歯科医師が処置します。麻酔が必要ないほど痛みはありません。患者さんのご希望があれば、麻酔を少量します。
インプラントアンカーQ&A
Q:アンカースクリューの傷跡は残りますか?
A:アンカースクリューによってできた骨や歯茎の傷口は小さく、数ヶ月ほどかけて治癒していきます。傷跡が残る心配はありません。
Q:アンカースクリューを付けているときは目立ちますか?
A:多くの場合、歯茎や上顎、奥歯の方に埋め込むため、目立たないことがほとんどです。
Q:痛くなったりしますか?
A:埋入したばかりの頃起こりうるのは、アンカースクリューが唇の粘膜に当たり口内炎になり痛むことがあります。当院では埋入後、アンカースクリューに歯科用の樹脂でコーティングを施しますので多くの場合は口内炎になることはありません。アンカー周囲の歯肉が痛くなる場合は脱落の可能性があります。その場合はすぐにご連絡いただきます。
いかがでしたか?
私自身も矯正治療でインプラントアンカーを2か所埋入してもらった経験がありますが、最初はネジを歯肉に打つなんて怖い!!と思いました。しかし実際やってみたら、『全然痛くないし大した事なかったな~』と思ってしまうくらいの簡単な処置でした。除去後の歯肉も傷跡は残りませんし、外す時も無麻酔で簡単に取れました。当院のスタッフは全員矯正治療経験者です。もし、その他に聞きたいことがございましたら、当院の無料矯正相談にいらしてくださいね(*^^*)
お待ちしております♪