• 2月 1, 2025
  • 1月 27, 2025

インビザライン口蓋拡大システム(IPE)とは?

板橋区 東武東上線 東武練馬駅徒歩2分のところにある【歯ならび肌管理クリニック】の歯科衛生士です

今回は、インビザライン口蓋拡大システムについてお話ししていきたいと思います。

     

                 

インビザライン口蓋拡大システム(IPE)とは?

インビザライン口蓋拡大システムとは、お口のデータを基に3Dプリンターで製作する、お子さま一人ひとりに合わせてカスタマイズされた矯正装置を使い、口蓋(上顎)をひろげる、新しい治療法です。従来からあるネジ回し式の装置 (急速拡大装置、緩徐拡大装置) を使わず、見た目や使用しやすさに配慮しながら上顎の幅を広げることができます。このインビザライン口蓋拡大システムを利用することで、上顎の劣成長や、噛み合わせの問題を改善できます。また、上顎を拡大することで、永久歯の生えてくるスペースを確保し、将来的に抜歯をせずに矯正が可能となる場合もあります。

固定式:自分では外せない。稀に外れてしまう事がありその場合早急に歯科医院の受診が必要。

可撤式:自分で取り外しを行う。外して装置自体も洗浄可能。歯磨きも容易。

   

   

インビザライン口蓋拡大システムの使い方

インビザライン口蓋拡大装置は、装置を交換しながら段階的に上顎や歯列弓 (歯のアーチ) を拡大することができます。7日ごとに約0.25㎜ずつ拡大することのできる装置にご自宅で交換していきます。装置も交換していくので衛生的ですし、自分で外すことができるので歯磨きも容易です。

  

 

①痛み、違和感が少ない

インビザライン口蓋拡大装置は、口腔内スキャナー(アイテロエレメント)で採取したデータをもとに3Dプリンターで製作されます。お子さま一人ひとりのお口にピッタリ合うオーダーメイドの矯正装置の為、違和感と痛みが少ないです。

②従来のネジ回し式の拡大装置と同じ、正中口蓋縫合を拡大できる

上顎の骨が左右に分かれており、そのつなぎ目である正中口蓋縫合に骨ができて顎が育ちます。正中口蓋縫合が閉じる時期は、一般的に10歳前後と言われています。インビザライン口蓋拡大装置は、装置を交換しながら段階的に正中口蓋縫合を拡大することによって、顎の正常な成長を促し、これから生えてくる永久歯が綺麗に並ぶためのスペースを確保します。

③衛生面が優れている

従来のネジ回し式の拡大装置とは異なり、7日ごとに装置を新しいものに交換していくため、ネジ回し式の拡大装置よりも衛生面が向上しています。

④安全性が優れている

お子さま一人ひとりのお口にピッタリ合うオーダーメイドの矯正装置の為、装置が歯肉やお口の粘膜に強く当たり痛くなるということが少ないです。また、FDA(アメリカ食品医薬品局)認可を得ているため、安全性が保証されています。

  

   

   

上顎の成長発育

上顎と下顎の成長度合いの表をみて頂くと分かるように、上顎は、下顎よりも先に骨格の成長ピークを迎えます。上顎の骨の成長は10歳前後がピークで、10歳~12歳で骨の大きさが確定されるといわれています。このように、上顎と下顎の成長のピークは異なるため、適正時期に骨の正常な成長を促す治療を行うことは重要です。

    

    

 

【上顎拡大装置の適応】

  • 上顎が小さすぎることで起こる不正咬合(叢生や交叉咬合など)
  • 上顎の歯列弓を拡大する必要がある場合 (狭窄歯列弓)
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※ご自身で歯並びを判断することは難しいと思いますので、矯正歯科での相談がオススメです

     

   

いかかでしたか?

インビザライン社は最先端のデジタル技術によって目覚ましい進化を遂げています。口腔内スキャナー(アイテロエレメント)で採取したデータを基に作成されるオーダーメイドの矯正装置は、痛みや違和感を感じることが少なく、日常生活に支障なく使用できるのが良い点だと思います。

もしかしたら『ワイヤー矯正やネジ回し式の装置はもう古い…』と言われてしまう時代が来てしまうのではないかと、思ってしまう今日この頃です(*^-^*)笑